このコースの楽しみ方

芭蕉の紹介

↑歴史まんが『鈴せんせい』よりおかりいたしました/歴史資料館

 ここは、龍門を歩いていただくコースを企画です。吉野町の北部には、大和平野吉野を隔絶する龍門山塊があり、古来より大和から吉野に入る為に、実に様々な人がこの山の峠を越えてやってきました。 この龍門の峠の北に住む人間にとっては、峠の南にある世界は北とは違う別の世界があるように思われていました。 そんな意味で吉野は、神仙だとか桃源郷のイメージでとらわれていたのでした。その代表的な土地がこの龍門です。

洗濯中の若い女性の足を見て神通力を失い、墜落したという久米仙人。その仙人が修行したといわれるのもこの龍門です。 又葛野王が『懐風藻』の中で、「龍門山に遊ぶ」と題して仙境の思いを竜門で詠んでいます。

 龍門峠は、憧憬の思いで捉えられていた神仙境・吉野の入口が竜門山塊にある峠なのです。 最初の上り坂は苦しいですが、苦労して細峠に着いたとき、こんな素晴らしい眺めがあったのかときっと思っていただけます。 芭蕉が一句詠んだように、あなたも誰かにこの景色を伝えたくなるのではないでしょうか。

 そして本居宣長が多武峰から冬野を越え、初めて吉野を目にした竜在峠も景色のよい峠でした。 宣長にとっては、ただの眺め以上に自分の生を受けた地として、格別の思いでこの景色を眺めたに違いありません。

 前登志夫さんは著書『吉野紀行』の中で「吉野の古風土を最初に直観しようとする旅行者にとって魅力のあるのは、 今では越える人もない芋峠・龍在峠・細峠ではないかと思う。」と記されています。 これらの峠を歩いて、当時の旅人の目でこの吉野を眺めてみてはいかがでしょう。

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