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(銅の鳥居)

 この鳥居は、木造の安芸の宮島の朱塗りの鳥居・大阪四天王寺の石の鳥居とともに、日本の三鳥居の一つとされ、銅製の鳥居としては、日本最古の物で重要文化財に指定されています。地面から一番高い笠木の上まで8.23m。柱の周囲が3.3mもあります。そもそも鳥居というものは神社の入り口にある物で、この銅鳥居が一見して奇妙に見えるのは、日本の太い柱が仏の台座である蓮華座の上に立っている事です。これは金峯山の信仰が神仏混淆に由来するからで、日本人の信仰が神も仏も隔てなく、あわせ尊ぶという習慣が根付いていることを考えると、納得できる形といえます。

 鳥居正面の頭上に掲げられている扁額の文字は、「発心門(ホッシンモン)」と読みます。吉野山から大峯山上までの間に「発心」「修行」「等覚」「妙覚」という悟りに近づくための、四つの門があり、厳しい山岳修行の心を固めてそれぞれの門をくぐることによって、一歩一歩仏の境地に入っていくことになるのです。毎年初夏の頃、大峯修験の行者たちは、先達に導かれて柱の足元を固める石に上がって、

「吉野なる銅鳥居に手を掛けて

  弥陀の浄土に入るぞうれしき

   オンアビラウンケンソワカ

    南無高祖神変大菩薩」

と唱え柱を三度巡ります。こうしてさらに修行の心をあらたにして、大峯から熊野へかけての深い山へ分け入っていくのです。

 

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