black.gif

1995年 (つながり127号より)

bar01d.gif

蓮如上人を先達に歩く

(蓮如上人を先達に歩く)

本善寺での講演会

(本善寺での講演会)

 今回は、500年前の混乱の時期にこの吉野を訪れ、本善寺を中心に教えを広め、浄土真宗中興の祖である蓮如上人を取り上げ、 「蓮如上人の道」と題して行われました。

 この日は雲一つない快晴で、しかも暖かい絶好のウォーク日和となり、毎年この日を楽しみにして戴いている県外の人はもとより、 今年は地もとの参加者が多く参加してくれました。参加者は吉野小学校から全員バスに乗りこみ、如意輪寺駐車場からのスタートとなりました。

 蓮如上人に扮する加島君・山本君(吉野山支部)を先達として参加者は、上人が本善寺を建立する際、 才谷から通ったであろう藤田を越え本善寺を目指しました。

 本善寺では、蓮如上人から数えて第16世住職 六雄照寛師の人間味あふれる「蓮如上人の人間像」についての講演の後、 境内での昼食。又本堂隣の客殿では、上人の木像や御文章ゆかりの宝物展示もあり、参加者は本善寺の素晴らしさに感嘆し、 寺を後にすることになります。

角屋:街角ミュージアム

(角屋:街角ミュージアム)

横谷家:街角ミュージアム

(横谷家:街角ミュージアム)

 昼からは、飯貝・上市の古い町並みを歩いていただきました。ここでは「街角ミュージアム」という演出で参加者に楽しんでいただきました。 本善寺の門前町として起こった上市は、江戸時代に入り伊勢に通じる伊勢街道沿いの町として栄え、現代も往時を偲ばせる商家や民家が残っています。 この古い町で、上市の歴史と文化的風土を感じてもらう為、老舗に残る商売道具(看板・暖簾・道具・昔の商品)を店内で展示する「街角ミュージアム」。 古い民家の内や外において、吉野で物づくりをする方々の作品等を展示する「まちかどギャラリー」で、 一日だけ上市を小京都の町並みにする演出を行いました。

伊勢街道水墨画展:街角ギャラリー

(伊勢街道水墨画展:街角ギャラリー)

 造酒蔵では、試飲や昔の酒造りの道具。 その他、その店に伝わる珍しい屏風・看板・書・畳・掛け軸・版木・鬼瓦・ひき札・大福帳・度量衡の秤・柿の葉すしの道具の展示がされ、 参加者は興味深く立ち止まり、店の人に質問をしておりました。 又ギャラリーでの吉野塗りや、水墨画展・吉野三人展・吉野絵葉書展では人々の目は釘付けになっていました。 一日だけではありましたが、上市が内子や喜多方ら高山・倉敷に負けない佇まいとなりました。 又谷崎潤一郎の「吉野葛」に描かれている上市を思い起こし、改めて上市の素晴らしさを感じ、 これからの方向性の一つになればと思わせました。

吉野塗展:街角ギャラリー

(吉野塗展:街角ギャラリー)

島の市再現

(島の市再現)

手仕事の作品を売る市屋

(手仕事の作品を売る市屋)

 最後に到着するのが、警察前の川原リバーフィールド吉野で行う「島の市」です。 元々上市はこの付近が発祥の地で、吉野川の中州にあったといいいます。 しかし、300年前の大洪水によって町が溢れ、今の北岸に中心を移したといいます。 その失われた市「島の市」を我々が再現しました。アトランティスや草土千軒のロマンを感じさせるように、 当時の市屋を小径木と藁とコモと筵で十一棟再現しました。 ここで中世の商人の格好で手仕事の商品・吉野材・吉野割箸・手漉き和紙の実演・婦人部のうどん・吉野の地酒 手づくり味噌醤油・吉野の味・古本市の市屋など500年前さながらに軒を連ねました。 又同時に商業協同組合が隣で現代の市「新鮮市」が同時開催され、こちらも朝から大変な人気で大勢の人を集め、大会を盛り上げていただきました。 又大道芸「がまの油売り」「飴売り」も雰囲気を盛り上げてくれました。 午後3時半より吉野歴史資料館の池田学芸委員による「中世の市・島の市」の講演の後、参加者全員による抽選会。 そして谷口部長の挨拶でフィナーレとなる実に盛り沢山な内容のイベントは終了しました。

お問合せ

お見積り依頼

新着情報

  • 施工事例に新しい事例を追加しました。
  • ホームページをオープンしました。

プライバシーポリシー

Copyright 2012 Otani Ltd. All Rights Reserved.