このコースの楽しみ方

蓮如上人の紹介

 仏教界のマルティン・ルターとも称される蓮如上人は、実にユニークな宗教家でした。 仏の教えを伝える為に自ら民衆の中に溶け込み、誰もが判る言葉で人々に伝えたといいます。 その活動により真宗は復活するのですが、それは同時に比叡山との対立を引き起こし、蓮如は京都・近江から越前の吉崎への下向を強いられます。 しかしここでも誰をも受け入れた蓮如のもとに、全国から商人・職人・野武士らが押し寄せ、吉崎御坊はさながら要塞都市の様で、 完全に市民が支配する自治国家の様相を呈していました。その後も様々な処に、御坊という拠点を設けそこには多くの人で溢れ栄えていきます。

 そんな場所の一つが、今回のコースである飯貝上市です。蓮如上人がここに御坊である本善寺を建てたのが明応4年(1495)です。 その当時の飯貝・上市は今のような開けた所ではありませんでした。しかし本善寺が出来ることにより、前の中ノ島には門前町としての上市が発展します。 そしてここに様々な商人・職人が流入して来るにつれて市場町にもなり、六斉市が起こるまでになりますが、 吉野川の中州という立地で洪水の被害を受けやすい所でした。そしてついに延宝2年(1679)の大洪水で、現在の吉野川北岸の位置に固定されたのでした。 ある意味からすると、蓮如上人は商人の神様・地域振興の仕掛人とも言えると思います。 商都・上市の起こりの原点を遡ろうというのがこのコースのテーマでもあります。 又上市には土豪が建立したという大西寺浄宗寺沢井寺という真宗の寺があり、 これらの寺が本善寺の集会寺院として発展し、こうした寺々を中心として上市は寺内町として自治的体制を確立し、町場として発展していきました。 ここでは町場としての名残を残した上市の町中と、 蓮如上人が本善寺建立の際通ったと思われる吉野山から飯貝の道を体験して欲しいと思います。 吉野山から続く杉並木の地道で、通りかかる人に熱心に説教する蓮如上人の姿をイメージしながら歩くのも楽しいかもしれません。

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