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吉野の盟約(現代訳)

 五月に庚辰の朔甲申(五日)に、吉野宮にお出ましになった。 乙酉(六日)に、天皇は、皇后および草壁皇子尊・大津皇子・高市皇子・河嶋皇子(天智天皇の皇子)・忍壁皇子・芝基皇子(天武天皇の皇子)に詔して、 「自分は今日、お前たちとこの場で誓いを立て、千年の後までもことがおこらないようにしたいと思うが、どうか」と言われた。 皇子たちは、みな「もっともでございます」と申し上げた。 そこで草壁皇子尊がまず進み出て、「天地の神々、および天皇よ。はっきりとお聞き下さい。 私ども兄弟、長幼あわせて十余の王は、それぞれの母は違っております。 しかし、同母であろうとなかろうと、みな天皇のお言葉のままに、互いに助け合い、争いはいたしますまい。 もし今後、この誓いにそむくような事があれば、命はなく、子孫も絶える事でありましょう。忘れますまい。 あやまちを犯しますまい」と誓いの言葉を申し上げた。五人の皇子も、順序にしたがって同じように誓った。 そうしたのち、天皇は、「自分の子供達は、それぞれ母を異にして生まれたが、今は同じ母から生まれた兄弟のようにいつくしもう」と言われ、 御衣の襟を開いて六人の皇子達をお抱きになり、「もし自分がこの誓いにたがたら、たちまち我が身はなきものになろう」とお誓いになった。 皇后も、天皇と同じようにお誓いになった。

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