(三茶屋の道標) |
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ここは伊勢の山田と紀州和歌山のちょうど中間にあり、それぞれ二十ニ里の地点にあります。上茶屋・中茶屋・中やの三軒の茶屋があったことから三茶屋の名前が付いたとされます。上茶屋は現在中谷呉服店のある所、又中茶屋は現在の中谷又左衛門氏宅です。ここ一帯は、塩屋・木屋・扇屋・樽屋などの屋号を持つ家が50戸の内18戸もあり、当時の繁栄を伺うことが出来ます。 |
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(久須斯神社前の道標) |
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三茶屋の神社(久須斯神社)の下に移された石の道標には、「東右うたはせ道 左大峰山道 南右いせ道 北右よしのこうやみち」と彫られています。紀州往来時三茶屋で中食し、その時三茶屋の若い衆は高見峠まで送って行ったといいます。その当時の若者にとって駕籠を担ぐことがなによりの名誉であり、自慢すべきことであったようです。現在は吉野川沿いを走る国道169号線が幹線ですが、当時はこの道が紀州徳川侯参勤交代の道であり、伊勢の参拝者もこの道を通ったのでした。 |