|
|
(一の坂の行者堂) |
|
大和平野の方から龍門の山並みを越えてきた道は、やがて吉野川の北の岸にのぞむ伊勢街道に出ます。吉野川を渡って一の坂から長峰へ出て尾根にとり付き、後はだらだら上りの一筋道をひたすら辿るのが、本道という事になります。吉野川を南に渡って、Ｔ路地を左に折れてしばらく行くと、吉野川の東側の谷を下ってきた、左曽川の小さな流れを渡ります.。一の坂へはここから上りますが、今はほとんど旧道を通る人はなくなりました。 一の坂というのは、吉野山へさしかかる一番初めの坂ということで、今も役行者をまつる行者堂があり、毎年三井寺から修験者が来て、護摩を炊いたり、地元の人が例祭を行っています。今回のこの道は近年の台風被害で、多くの風倒木により歩くこともままならない状態でしたが、多くの行者さんの協力により今回歩けることとなりました。 又、昔この道は眼下に吉野川の流れが望め、両側に桜並木が続く長峰と呼ばれた素晴らしい道で、花の吉野を訪れる人にとっては、心踊る思いで歩いたことでしょう。 |
|
